ぶつぶつ「背中ニキビ」を撃退する方法!原因もあわせてしっかり解説

公開日:2014年7月17日

背中のぶつぶつが気になる……。「背中ニキビ」が起こる原因とは?

見えない部分だからといって、油断は禁物!
見えない部分だからといって、油断は禁物!

タンクトップやキャミソール、水着など、夏は肌の露出量も増えてくる時期。そこで気になってくるのが「背中のニキビ」。自分では見えないけれど、周りからは意外と見られているかも……。

そこでこの記事では、特に暑い季節に気になる「背中ニキビ」ができる原因や予防法について紹介する。

※記事内で紹介する内容は効果を保証するものではありません
※状況に応じて医師の指示に従ってください

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「背中ニキビ」の正体や原因菌とは

背中にできるブツブツの多くは、正式には「毛包炎」と呼ばれる疾患である。
「毛包炎」とは、毛穴の奥の毛根を包んでいる部分(毛包、毛嚢)に起こる炎症のこと。顔などにできるニキビと症状が似ているが、厳密にいえば別物だ。

毛包炎の原因菌は、主に黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌と呼ばれる細菌である。一方、顔にできるニキビの原因はアクネ菌であることが多い。

また、マラセチア菌という真菌(カビ)などが毛包内で増殖して「背中ニキビ」ができてしまう場合も多い。マラセチア菌による背中ニキビの場合は、背中に赤い発疹が出現する。これが「マラセチア毛包炎」と呼ばれるものだ。

さらに、アクネ菌によるニキビと毛包炎が入り混じっている場合もある。両者の症状はよく似ており、専門家でもパッと見では判断に迷うほど。素人目では見分けがつかないため、自己判断でせずに医師の判断を仰ぐのが確実だ。

「背中ニキビ」が起こる3つの原因

では、どうして背中でこれらの常在菌や真菌が増えてしまい、背中ニキビに発展してしまうのだろうか? その原因には以下の3つが挙げられる。

原因①:皮脂の過剰な分泌

実は、背中は皮脂の分泌が活発な部位である。背中には皮脂腺が多く存在していて、場所が場所だけに汗をふき取りにくく、衣服などで蒸れやすいという条件も重なっている。背中を清潔な状態を保てないと、皮脂が毛穴に詰まってしまう。

そうすると、皮脂をエサとする常在菌が過剰に増えてしまい、毛穴の奥まで入り込み、炎症を引き起こして背中ニキビを作ってしまうことになる。

原因②:ホルモンバランスの乱れ

人間の体内には、性別に関係なく「男性ホルモン」と「女性ホルモン」の両方が存在する。ホルモンバランスが乱れ、皮脂の分泌に関係する男性ホルモンが過剰に分泌されることで、背中ニキビの発生につながってしまう可能性がある。また、ホルモンバランスが乱れると、肌細胞を生成する一定のリズム(ターンオーバー)をも狂わせてしまう。

ホルモンバランスが乱れる原因となるのがストレスだ。
ホルモンの多くは脳の指令によって分泌されるが、脳はストレスに対してとても敏感。多忙な生活や人間関係などによりストレスを抱えると、脳の機能が低下し、ホルモンを分泌する体の各部位がうまく働かなくなってしまうのだ。

原因③:肌が乾燥している

真冬など寒い時期には空気が乾燥しやすいため、皮脂もそれほど出ないだろうと安心してはいけない。乾燥している肌は無防備な状態であり、免疫機能が低下する。そこに毛穴から細菌や真菌が入り込んできて、背中ニキビの発生につながってしまうことがあるのだ。

また、肌は皮脂を分泌することによって、紫外線など外界からの刺激から自身を守っているため、肌が乾燥していると皮脂をたくさん分泌しようと作用する。これもニキビにつながることは理解できるだろう。

背中ニキビの予防法と改善方法

濃密な泡で背中を洗う女性
見えづらい背中もケアは怠らずに!

自分では見えづらい部位の背中にできてしまう「背中ニキビ」。効果的な対処方法は以下の4つだ。

背中ニキビの予防法①常に肌を清潔にする

背中ニキビに限らず、ニキビ予防に最も大切なのは、肌を清潔に保つこと。背中に汗をかいていることに気がついたら、早めに洗い流そう。手やガーゼなど、刺激の少ない柔らかい素材を使って、泡で優しく洗うように心がけるとよい。

また、髪が長い場合はできるだけまとめるなどして、背中の皮膚を刺激しないことも予防のひとつである。寝具を常に清潔に保つことも有効だ。

背中ニキビの予防法②食生活を見直す

脂っこいものや甘いものを食べすぎると、皮脂が過剰に分泌されニキビの原因になる。また肌を健やかに保つビタミンB群は、脂肪分や糖分が体の中に入ってくると分解するために使われてしまう。

背中ニキビを予防するためには、脂肪や糖分を多く含むものは控え、バランスの良い食事を心がけよう。

背中ニキビの予防法③生活習慣を見直す

皮膚の細胞は睡眠中に細胞分裂を行い再生する。このため、寝不足は肌の再生を遅らせ、ニキビを増やす原因になる。

特に背中は皮脂の分泌が活発で、角質層が厚くターンオーバーに時間がかかる部位。しっかり睡眠をとり、皮膚の再生を促そう。

また、多忙な生活によるストレスもホルモンバランスの乱れを引き起こし、背中ニキビの要因となる。ストレスがたまるとなかなか寝つけなくなることもあり、睡眠不足になり負のスパイラルに陥ってしまうことも。寝る前には漫画を読んだり、カフェインレスのホットティーを飲んだりと、自分なりのストレス解消法を見つけておこう。

背中ニキビの予防法④たっぷり保湿をする

乾燥している肌からの過剰な皮脂分泌を防ぐためには、肌を適度に保湿するのがポイントだ。特に冬の時期の入浴後には、顔や手足だけでなく、背中にも保湿化粧品を使用するようにしよう。

部屋の湿度を60%前後に保つことも忘れてはいけない。室内が乾燥しているなと感じたら、洗濯物や湿らせたバスタオルなどを干して加湿することをオススメする。

ぶつぶつ「背中ニキビ」を撃退し、夏を思いっきり楽しもう!

背中のブツブツは、アクネ菌を原因とする一般的なニキビのほか、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌、マラセチア菌という真菌(カビ)を原因とする毛包炎の可能性もある。正しい治療をしていくためにも、背中ニキビに気がついたらまずは皮膚科を受診するのがベストだ。

「背中ニキビ」の原因菌はそれぞれだが、肌を保湿し清潔に保つこと、生活習慣を見直すことなど基本的な予防法は共通している。上記の内容を参考に、背中ニキビ対策をして一年中心地よく過ごしてもらいたい。

※記事内で紹介する内容は効果を保証するものではありません
※状況に応じて医師の指示に従ってください

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